塩害に強い樹木
2025.10.27
和のイメージの樹木



【過去に台風で被害を受けた展示場の植物たち】
台風の通過時は海の近くだけでなく、海水を巻き上げた風雨によって海から離れた場所でも被害をもたらされます。植物の葉や花に塩が付着すると、外に引き出された水分が蒸散して枯れてしまいます。土壌の塩分濃度が濃くなると、植物は水分を吸収しにくくなり枯れることもあります。
台風が過ぎた後は、なるべく早く樹木にたっぷりと真水をかけてあげるのが良い方法ではないかと思います。葉に付着した塩水を洗い流し、土壌の塩分濃度も薄くなります。
傷んでいるからといって葉や枝を切り落としてしまうのは、水分を吸収しなくなるおそれがあるので、ぐっと我慢することも大事です。
葉は全部落ちてしまっても再び新芽をつけることもあるので、長い目で様子を見てあげてください。
そんな環境でも動じない樹木もあります。
海辺にある樹木は根本的に塩害に強いです。
全体的に葉の表皮がしっかりしたものが、葉から水分が蒸発するのを抑えられるため枯れにくいといえます。
例えば、イヌツゲ、イヌマキ、サザンカ、ヒイラギモクセイなどは丈夫といえます。
生垣などにも使われる和のイメージです。

◆イヌツゲ(常緑樹)
イヌツゲ(犬柘植)は小さく丸い葉が生い茂り、球型仕立てや玉散らし仕立てなど、好きな形に刈り込んで楽しめます。生長が早いため剪定を頻繁に行わないと形が崩れやすく、注意が必要です。

◆イヌマキ(常緑樹)
細長い葉が密に茂るイヌマキ(犬槇)は刈り込みに強いことから生垣にも人気です。常緑樹なので、一年を通して緑が楽しめます。

◆サザンカ(常緑樹)
サザンカ(山茶花)はツバキ科の植物で花もツバキに似ていますが、ツバキは花が散るとき花首から落ちるのに比べ、サザンカは花びらが落ちるという違いがあります。晩秋~初冬に赤、白、ピンクなどの花を咲かせます。

◆ヒイラギモクセイ(常緑樹)
ヒイラギモクセイ(柊木犀)はヒイラギとギンモクセイの雑種といわれています。葉はヒイラギ、花はギンモクセイにそっくりです。
花の香りはキンモクセイに似ていますが、キンモクセイよりもさわやかで甘過ぎず上品です。
他にもシャリンバイ、ヤマモモ、シラカシ、ゲッケイジュなども耐潮性の樹木です。

◆シャリンバイ(常緑樹)
シャリンバイ(車輪梅)は潮風のほか大気汚染や暑さにも強い常緑性の樹木です。
厚みがあり光沢のある葉は一年中楽しめ、5~6月には多くの白い花、秋には黒緑色の果実も色づきます。葉が枝先に車輪状に集まることと、花が梅に似ていることからその名がつきました。

◆ヤマモモ(常緑樹)
ヤマモモ(山桃)は初夏に赤くて丸い、甘酸っぱい実を付けます。虫はほとんど付かず病気にも強いので、安心して収穫できます。成長はあまり早くありませんが、大きくなる樹種なので、適宜剪定が必要になります。


◆シラカシ(常緑樹)
明るい緑色の葉が特徴でどんぐりの木としても知られているシラカシ(白樫)。寒さに強く大きく育つので街路樹としても人気です。好みの大きさや高さに保つためには、こまめな剪定が必要になります。


◆ゲッケイジュ(常緑樹)
ゲッケイジュ(月桂樹)は別名「ローリエ」といい、乾燥した葉で肉や魚の臭みをとったり、香りづけをしたりと料理にも使われ、お家で育てているといつでも好きな時に収穫できる便利な樹木です。
一年中緑の葉が楽しめる植物で、春には丸いポンポンのような黄色い花、秋には1cm弱の紫の実をつけ、季節ごとにさまざまな変化が見られます。葉は隙間なく茂るので道から家への目隠しにもなります。
成長が早く、定期的に剪定や管理が必要です。
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